不完全な自分を大好きになれる。「みちる-michiru-」受講生インタビューvol.2
「将来の夢はなんとなくある。でも、世間でよく見る肩書きを名乗ってみても、なんだか違うなって。本当にやりたいことを、自信を持って言えずにいました」
講座を受ける前の万貴さんは、そのような状態だったといいます。
今回は「自己理解講座 michiru」の受講生インタビュー第2弾。札幌市にお住まいの奥田 万貴(おくだ まき)さんにお話を伺いました。
万貴さんは社会人になってから一度上京しますが、体調を崩して札幌にUターン。慣れ親しんだ環境で元気は取り戻すものの、「これからどうすればいいか、路頭に迷って」いたそうです。
そんな中 michiru が開講されることを知り、知人の勧めもあり、モニター受講することに。受講を終えた今は「本を出したい。言葉を綴って生きていきたい」という、自分が好きなことを言語化でき、ワクワクに満ちているとのこと。michiru の期間、どのような変化があったのでしょうか?
michiruを受講したきっかけ
やりたいことはあるけど、具体的にイメージできなかった
── noteに素敵な文章をたくさん投稿されていますよね。いつも拝見しています。
ありがとうございます。昔から文章を書くことが好きで、今でも思いついたタイミングで言葉を綴っています。ゆくゆくはフリーで物を書く仕事をやっていきたいなと。
── というと、Webライターのような?
肩書きでいうと、よくわからないんですよね。以前はWebライターだと名乗っていましたが、「なんか心地よくないな」って思っていました。
実は、私は自分の本を出すのが夢なんです。それはライターのお仕事とはちょっと違うんですよね。
昔から自分の言葉を詩とかエッセイ風にして、note や Instagram に出していました。その雰囲気のまま、本を出したいと思っているのですが、それは仕事になるのか、とりあえず稼ぐために「Webライターです」って言えばいいのか、などといろいろ悩んでいました。その状態から、michiru の受講を開始しました。
(万貴さんのNote。まるで水彩画のような、鮮やかな色が目に浮かぶ筆致で文章が綴られる)
── やりたいことと現実がごちゃまぜになったような?
そうです。やりたいことはあるにはあるけど、あまり具体的にイメージできていませんでした。どんなことが好きか、どんなことが嫌いか。そこが具体的ではなかったために、最初の一歩を踏み出せず、モヤモヤしていました。
michiru の受講期間中に何度か面談があり、やりたいことを講師の方とシェアするんです。そのとき、最初はなんとなく「ちょこちょこライターの案件をもらって〜」とか言ってたんですよ。いま考えると自分の理想とは違うなと思います。
── そんなモヤモヤを抱えて michiru と出会ったと思うんですけど、どういうきっかけで?
もともと講師・運営の方々とは面識がありました。講師の実奈さんに、私がやりたいことやモヤモヤしていることを話すと、実奈さんから michiru を開講することを聞きました。
その後、モニター参加を募集しているという連絡を下さり、運命的なタイミングだなと思って。私のためにセッティングされているかのような感覚でした。
講師陣の3名は学生の時からお世話になっていて、素敵だなと思っていた方々だったので、この方々が始める講座なら間違いないと思い、二つ返事で受講を申し込みました。
受講での気づき
私は他者の言葉でできている。「人生表」を作って見えた私のトリセツ
── 講座の内容はいかがでしたか?
自分の強みとやりたいことをさまざまな角度で掘り下げていく感じでしたね。理解といってもいろんな方法があるんだなと思いました。オンラインでのグループセッションもたくさんやりました。
── スケジュール的には、全8回の講座と、面談が何度かありましたね。
個人的にはもっと長く続けたいなと思いました。決して物足りないという意味ではなく、毎週、講師や受講生の皆さんと顔を合わせることが本当に心地よかったんです。最終回では、「もう毎週火曜日みんなと会えないんだ......」といった寂しさがありました。約3ヶ月、とても濃い時間を過ごせました。
── その中でも、特に印象に残っていることはありますか?
2つあります。1つは、「人生表」を書いたことです。
── 人生表というと、今までの人生を棚卸しするような?
そうです。これまでの人生で、何歳のときにどんなことがあって、今の自分から見てそのときの自分は何点だったか。そういうことを、1歳から全て振り返っていきます。
それをやるまでは「今は今でしょ」と考えていました。でも過去をしっかり振り返ることで、幼少期の出来事が今の自分の性格を作っているんだと、腑に落ちました。
例えば「言葉を綴るのが好き」という自分を形成したのにもたくさん理由があって。私の父が「言霊ってあるからね」って言う人だったというのも振り返ってみて気づきました。
── 言霊。言葉に念とか、力が宿るような?
はい。私もその影響を受けてか、自分が発する言葉や温度感に気をつけてきました。その分、他者の言葉にもすごく影響を受けている自覚があって。
── 自分の人生を省みると、他者との関わりが見えたんですね。
もう1つ印象に残っているのは、最後の講義でのスピーチです。1人5分、今までやってきた内容と、これから進んでいきたい方向性をみんなに伝える機会でした。
私、書くのはすごく好きなんですけど、口で話すのがまるで自信がなくてあたふたしてしまうんですよね。言いたいことが伝わっているか心配になってしまうのでこの講座では、「自己理解を深め、自分に自信を持って自らの口で思いを伝える」というのが目標の1つでした。
最後のスピーチでは、やっぱりあたふたしてしまったのですが、講師や他の受講生の方々から、とても温かいフィードバックをいただけました。自分が伝えたかったことがちゃんと伝わっていることもわかりましたし、自信のなさそうな話し方も「万貴ちゃんらしくてOK」と受け取っていただけたり。
── 緊張はするけれど、そんな自分のあり方にもOKを出せているんですね。
そうです。苦手なことを改善するのも大切だけど、苦手なことがあるのも私だ、と考えを変換できたのが印象的でした。今まで私の中でダメだと思っていたことが、他の人と話してみると、そんなにダメではなかったと気づきました。
受講を終えて
不透明なところも私。無敵の理想状態に向かって
── 冒頭、自分の本を出すのが夢だとおっしゃっていました。それに向けて、今後どう活かせそうですか?
受講を終えて、自分の言葉や自分の言葉が持つ雰囲気に自信を持てるようになりました。Webライターと名乗ったほうがいいのか悩んでいたのは、世間的な部分も大きかったんです。自分の内面を深ぼっていくと、いや、違うだろうと。
講師の方から「万貴ちゃんの不安とか、世間からの目とか、そういうの全部取っ払って、無敵の理想状態で何がやりたい?」ってずっと問われていて、ずっと考え続けました。最終面談でやっとその答えが見えてきました。自分の書き物だけで生きていきたいと思っています、と言えるようになりました。
── 自分で自分を認めてあげることができたんですね。
最初の自己紹介で、「肩書きがよくわからない」と言ったのも、michiru を通して言えるようになったことなんです。自分自身のことを他者に伝えやすくなりました。不透明なところも、今のままでいいんじゃないかなって。
── michiru のもう一つのテーマが「問い」でした。講師から「本当にやりたいこと」をずっと問われていたとのことですが、このテーマに関してはどう感じましたか?
「問い」は質問とも発問とも異なるそうです。私も講座で初めて知ったことなのですが。私が個人的に「問い」をするときは、どうでもいい人にはしないと思います。相手を受け入れて、本当にあなたのことを知りたい、だからあなたの言葉で聞かせて、ということなのかなと、michiru を通して感じました。
── 自分の外側にある正解ではなく、あなたの中にある言葉。
そうです。問いだけではなく、会話と対話の違いも、講座の中で強く印象に残っています。相手の100%を受け入れる土台が、問いと対話に共通しているのかなと思います。
最後に
── michiru を、どのような人におすすめしたいですか?
ざっくりいうと、自分に自信がない人とか、自己肯定感が低い人ですかね。といっても、自己肯定感などは、本人が自覚していない可能性もありますので、なんとも言えないのですが。
あとは、私と同じように、進む道に迷っている人。就活中の大学生や、転職に迷っている社会人など。そういう方が受講するのも、すごく力になると思います。
── 人生の中で、新しい道に踏み出したい、けど踏み出しきれないような人たちですね。
そうです。私は社会人になってから受講しましたが、大学生の時に受講していたら、もっと違った感動があったと思います。
そもそも講師陣が素敵な方々ばかりなので、会うだけでも損はしないと思います。特に大学生や高校生は、面白い大人や、やりたいことに出会う方法が2択しかありません。道端でばったり会うか、自分から出会いに行くか。
新しい道、新しい人、新しい自分。変わりたい、進みたいと思っている方には、ぜひ受講してほしいですね。
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