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9月開催!滝川市おためし地域おこし協力隊のツアーをレポート!

今回は9月19日〜21日の2泊3日で行われた、滝川市おためし地域おこし協力隊のツアーをレポートします!

今回は4名の参加者が様々な農家を訪問し、地域の農業のリアルな現場を体験。参加者は、地域おこし協力隊員や農家との交流を通じて、滝川市の農業の可能性を実感しました。

▼3日間のスケジュール


滝川市おためし地域おこし協力隊とは?

現在滝川市では、※第三者経営継承を目的とした「就農研修生」を募集しています。

※第三者経営継承とは
離農予定者の農地・施設・機械等の有形資産と技術・ノウハウなどの無形資産を家族以外の継承希望者に、受け渡すことを通して、経営を継承する手法

「就農研修生」は、地域おこし協力隊制度を活用し、3年間のサポートを受けながら就農を目指す研修のこと。滝川市、JAたきかわ、その他関係機関が就農に向けてサポートします。

継承を希望する農家さんとの顔合わせや交流、実際の農業体験も兼ねて2泊3日のおためし地域おこし協力隊制度を設けました。

(※株式会社とけるはツアーのサポートで入らせていただいています。)

▼就農研修制度についてのお問い合わせ、概要についてはこちら

1日目:新米の実りに感謝!収穫現場を見学

1日目のスケジュールは以下の通り。

  • オリエンテーション

  • 農家の由桐さんの農場・収穫見学

  • 農家の荒山さんの農場・納屋見学

由桐さんの収穫現場を見学

ツアーの最初に向かったのは事業継承者を募集されている由桐さんの農場。
由桐さんは稲作を主に小麦やそばなどの畑作物も作っています。耕作面積は約57ヘクタールだそう。東京ドームに換算すると約12個分ほどに相当します。

この日はコンバインでそばの収穫作業中でした。

すでに由桐さんのところで地域おこし協力隊として働かれている小田隊員からも「滝川を選び移住した理由」や「働いてみて実際どうか?」などリアルなお話を聞かせてもらいました。

由桐さんからは参加者それぞれのお話や質問に耳を傾けていただき、農業従事者としての思いや今後についてお話していただきました。

荒山さんの納屋を見学


次に向かったのは、荒山さんの農場。荒山さんは、家業である農家を継いで約50年、約9.3ヘクタールで稲作を行っています。

この日は収穫作業が終わり、納屋でお米の乾燥作業を終えたところでした。納屋にて、どのような流れでお米が精米されていくのかお話を伺いました。

荒山さんが自作している機械を見せていただき、作業の効率化について知ることができました。

その後、所有されている農地を案内してもらい、農業へのイメージがより広がったように感じます。

最後には、「持っていっていいよ」と荒山さんから貴重な新米をいただき、参加者一同、感激の様子でした。

2日目:農業体験とまち歩き

2日目のスケジュールは以下の通り。

  • 山本農場で農作業体験&杉下隊員とお話

  • 滝川市まち巡り

  • 平沢農場で稲刈り体験

山本農場にて杉下隊員の話を聞く&ごぼう袋詰め体験

2日目にまず伺ったのは、現在地域おこし協力隊として杉下隊員が働いている山本さんの農場です。

杉下隊員からは、地域おこし協力隊に就任するまでの流れや「就任後のギャップはあった?」「移住前に準備しておくことは?」など、実体験をもとにお話を聞かせてもらいました。

協力隊任命後の暮らしや活動をイメージすることができました。

山本さんの農場では、今回特別にごぼうの袋詰め作業も体験させていただきました。

杉下隊員と話しながらも、黙々と楽しんで作業をしている様子でした。

滝川市の暮らしを知る!まち巡り

農作業体験後は、滝川市の町並みを知るためにまち歩きをしながら昼食会場に向います。

レトロな商店街を歩きながら、滝川のこれまでの歴史や現在の生活圏、暮らしについて農政課のみなさんに教えてもらいました。

ランチでいただいた「味のなかた」の天重

地元で人気の定食屋さんで休憩しつつ、昼食後は車でぐるっと滝川を廻ります。

滝川市といえば、グライダー!上昇気流が発生しやすい滝川市の気候があるからこそ飛べるグライダーですが、動力はなく、最初だけプロペラ機に引っ張ってもらって飛ぶことができます。

たきかわスカイパークでは、誰でも10分間のグライダー空中散歩が楽しめるとのこと。

スカイパーク内に保管されているグライダーも間近で見ることができます。

平沢農場で稲刈り体験

午後のメインコンテンツは、平沢農場での稲刈り体験!昔ながらの手刈りの体験をさせてもらいました。

平澤一彦さん(左)、平澤貴大さん(中央)

平澤さんは稲作を中心に麦や大豆、野菜など多品目の作物を育てる農家さん。耕作面積は全体で約33haほどで、地元小学校や企業・団体の田植え体験、お米の収穫体験なども積極的に行っています。(※現在事業継承は募集していません)

平澤さんに教えてもらいながら、鎌を使って稲を刈り、※はさがけをするために束ねてしっかりと縛ります。

※はさがけ(稲架掛け)とは
束ねた稲を棒などに架けて約2週間、天日(太陽光線)と自然風によって乾燥させる、自然乾燥方法を「稲架掛け」と言います。

はさがけの状態

緩まないようにきつく縛るのに苦戦している参加者もいましたが、作業を進めるうちに少しずつ上達していきました。

稲刈り体験のあとは加工用トマトの収穫体験もさせてもらいました。平澤さんからはさまざまな作物の育て方、農業をする上で気をつけていることなどを教えていただきました。

農家さんとの懇親会

3日間で訪問させてもらった農家さん、現協力隊員と農政課のみなさんで懇親会!お酒を嗜みながら、お昼には聞けなかったあれこれも話せる時間となりました。

夜の懇親会を通して、より一層農家さんとの距離が縮まり、農業へのイメージが膨らむきっかけになったと思います。

3日目:ツアーを終えて

最終日は参加者のみなさんとツアーを振り返ります。

▼参加者の声

参加者: 3日間を通して、実際に地域おこし協力隊員とお話できてよかったです。懇親会でも、多くの質問に答えてくれました。実際に継承する詳細を聞くと、まだ考えなければいけないことがあるとも感じました。

参加者:農家さんや研修生と話せて、滝川市の農家として働いている方が好きになりました。農政課の方と、農家さんとの連携も素敵だったと思いました。自分も新規就農する人の前例になれたら嬉しいです。

今回のツアーを通して、参加前に比べて農業への思いや滝川市への移住の思いが強くなっている参加者もいました。

今後の農家さんとの素敵なマッチングが行われる未来を楽しみにしています!